弊社でお取扱しているお品物の1つに、奈良の地で生まれ、奈良の地がはぐくんだ胡瓜(きゅうり)があります。
伝統大和野菜に認定された「大和三尺きゅうり」と呼ばれる、とっても大きなきゅうりです。
photo:Toshiyuki Tatsumi
実は、私の祖父(3代目)が、戦前に奈良の地でうまれた、奈良漬にすると素晴らしい歯触りの胡瓜があったと父(4代目)にずっと話をしていました。
真っ直ぐに育てることが難しく、大きくて箱に入らないという理由から、栽培がほとんど行われず、戦後市場から姿を消したという少し悲しいエピソードを背負ったきゅうりでした。
実際は40-50cmほどですが、三尺(90cmほど)という名前がつけられるほど立派で大きなきゅうり、それが、大和三尺きゅうりです。
まっすぐに育てるのが、とっても難しく、手間がかかるきゅうりです。
市場でお見掛けするきゅうりと比べると、この通り。
手前が一般的なきゅうり。奥が大和三尺きゅうり。
そんな祖父の話をずっと聞かされていた父(4代目)が、大和三尺きゅうりの復活栽培に挑みます。
ないなら作ろうの精神から、自宅の畑からスタート(笑)
試行錯誤しながら2006年に復活栽培することに成功し、その後、奈良県の伝統大和野菜に認定され、奈良漬として商品化いたしました。
残念ながら、大和三尺きゅうりの奈良漬が商品化する前に、祖父(3代目)は他界してしまいましたが、今では多くのお客様に愛され、ご指名をいただくほどの奈良漬となり、祖父はとっても喜んでいると思います。
ご縁をいただき、今年の夏から新しく奈良県葛城市の農家さんが、大和三尺きゅうりの栽培に取り組んでいただいています。
葛城市の美しい景色と、とても大切に育てていただいている様子、大和三尺きゅうり奈良漬の隠れた秘密は次回に★
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森奈良漬店 5代目・森 麻理子